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『スマート工場アカデミー<17時限目>』(2024.09.01)

 

9月がやってきましたね。夏の暑さが少し和らぎ、秋の気配が感じられるこの時期、

心も新たにリフレッシュしたいですね。

今月もお役に立てる情報をお届けしていきたいと思います。

 

技術屋集団コスモマンの一人「たかし」です。

コスモの若手社員の皆は朝早く出勤して、明るく爽やかな挨拶をしてくれます。

私も人に元気が配れる様、見習いたいものです。

 

<ロボット教室 第10軸 〜ロボットとカメラ〜>

 

今回はロボットと画像処理を組み合わせたシステムのお話をしようと思います。

ロボットと画像処理を組み合わせるとは簡単に言うとロボットにカメラをくっつけるという事です。

 

ロボットを買ってきてもロボット本体には基本的にカメラは付いてきません。

ロボットメーカーのオプションや他の専門メーカーで買う事となります。

 

カメラを持たないロボット達は目隠しをして作業している様なイメージです。

ただそんなロボット達はすごく神経が鋭くて、自分の腕や手で作業する位置を自分で覚えます。

 

目隠ししていても十分作業をこなしてくれますが、

そんな優秀なロボット達の目隠しを外してやると見えるようになった事で自分で考えて、

今までできなかった「決められた位置以外の移動」や「作業対象が多く変わる設備」に

対応できるようになります。

 

生産現場の多品種少ロット対応に強い味方となります。画像処理をシステム内に組み込む際の

基本的な考え方です。お伝えし易くする為、複雑な設定等は省きます。

 

添付の図をご覧ください。

 

A:カメラ

B:基準位置の教示ツール

C:被写体の基準冶具

 

簡単に配置していますが、必要最小限はこの様なイメージです。

 

では設定手順に進みましょう。

まず、カメラとロボットのコントローラを繋ぎます。

各社方式は様々です。各々の必要なインターフェースをご使用ください。

 

次に繋いだカメラで被写体の基準冶具を撮影します。

画像処理ソフトのマッチングツール等を使って冶具を見つけます。

 

カメラで見つけた冶具はここにあるよ。とロボットに教えてあげなければいけないので

基準位置のツールでティーチングをします。

 

画像処理ソフトでの位置データとロボットティーチングでの位置データの整合を取ります。

コントローラで計算させたり、外部PLCでデータ処理を行います。

 

以上の作業でロボットから見たカメラの位置・カメラで検出した対象物の距離等を得ます。

 

10年以上前のブログのRevivalの為、若干懐かしさを感じる文章ですが、

ロボットと画像処理の制御における考え方は2Dビジョン、3Dビジョンでも

現在も変わっていません。

 

しかしながら以前はティーチングを行う人がわざわざロボットを動かして位置を

教えていましたが、現在はそういった事もロボットが自動で行う事が出来る様になっています。

 

また、ロボットと各種機器類のインターフェース(接続設定)も複雑でしたが、

各メーカーがなるべく簡易に設定出来るツール等をリリースしていますので、

システムの立ち上げや試運転の時間短縮も図れる様になりました。

 

我々コスモ技研は日頃から最新技術に触れている為、技術の進歩の速さをリアルタイムで

体感しにくいですが、改めて新旧の技術を比較すると、目覚ましい発展に驚きます。

今後もお客様のお役に立てる様、最新技術に携わり続け、技術力を磨いて参ります!

 

秋の気配が深まる中、今月も充実した日々をお過ごしください。また次回お会いしましょう。

 

それでは今月も「ご安全に!」




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